EpsonNet InstallManager2009/10/12 23:03

こんな私がシステム担当をしているところであるから、そのレベルは推して知るべしだと思って聞いてください。もしかすると役に立つ人がいるのかもしれないと思って、ここに記録します。

表題の通り、我が社は導入から5年、リース切れと、両面印刷非対応のR社のプリンタに見切りを付け、EPSONのA3白黒レーザープリンタを十数台導入する事となった。
クライアントの数は350超あるわけで、もちろん一台一台、しこしことインストールする訳にもいかないので、表題の「EpsonNet InstallManager」を使って一気にプリンタドライバを配信してしまおうと考えた。

しかし、甘かったというか、私が馬鹿だった。

EpsonNet InstallManagerでプリンタ名とIPをテキストファイル(エクセルで作ったUnicodeTEXT)から読み取り、同じプリンタに片面印刷用と両面印刷用に設定したドライバを作成して配布するつもりだった。

最初はCD-ROMのドライバーを使っていたのだが、EPSONのサイトを見たら、とんでもないバグ(印刷の度にメモリを消費してく)を修正していたので、早速ダウンロードしてインストールした。

ところが、それを使うと、Microsoftの認証を受けていないので、インストールの度に「認証受けてないけど良いんかよ!!!!」というウインドウが出てウザイ。
しょうがないので、配信する前にUWSCで「認証ウインドウが出たら続行を押せ」っていうスクリプトを作って流しておくように変更。

これでいいかと思った。

しかし、ココからが罠だった。

プリンタドライバでは両面印刷ユニットを認識しているのに、EpsonNet InstallManagerでインストールしたドライバのプロパティでは、両面印刷のチェックボックスがグレーになっていていじれないではないか!!!!

で、アンインストールして、もう一度EpsonNet InstallManagerでドライバーを作り直し。
我が社の都合で管理者権限を与えておいて、制限ユーザーでもインストールできるようにしてあるん。

そうしたら、総務課のプリンタは無事両面印刷のチェックボックスが復活。
これでいいかと、N課と、S課(同じフロアにある。)を一斉にインストールするようにして、インストールのプログラムを作ったのだが、総務課はOKなのに、N課とS課のドライバーが、同じようにグレーのままで、両面印刷が出来ない。
同じ設定で作ってあるのに…だ。

色々試した。
プリンタにEveryoneとフルコントロールの権限を与えてみたりとか、全く別の場所にドライバを展開して、それを使ってみたりとかも試した。
しかし全然だめ。

思いついて、administrator権限でインストールしてみても駄目。(それまでは、制限ユーザーでSHIFT+右クリックでadministratorでインストールしていた。)

ココまで来ると、本業に差し支えがあるので、業後、週末の空いている時間や自宅のMac+VMWareFusion環境上に構築してあるWIndows7RCやらWindows2000やらで試すも駄目。

もうブチキレ状態で、この三連休に突入。
明日から各職場にプリンタを配置しなくちゃ行けないというのに。

で、初日は稲刈りがあったのでそっちに従事し、11、12日はほぼ終日それの解決方法を探ったり、隣の係から依頼を受けた社長のメッセージDVD作成をしたりとか、雑務をしつつも、頭からは憎ったらしいドライバの挙動に右往左往。

で、悩みに悩んで、最初に一度だけ使った「ドライバ初期設定変更ユーティリティ」を起動して、もう一度、配布用のファイルを作ってみようかと思った訳。

それが今日の午後3時。

最新版のドライバをダウンロードしなおし、それをLPS3DRVというディレクトリに展開。
LP3SDRV1(片面用のフォルダ)LP3SDRV2(両面用のフォルダ)というフォルダを作って、それぞれに、LPS3DRV(オリジナルが入っているフォルダ)から我が社用に設定を変更したドライバをコピーするように指示をした。
しかし、ドライバ初期設定変更ユーティリティで「環境を変更」をクリックしても、なぜかプリンタのプロパティが開いたり、本来開くべきではないウインドウが表示されて、ムカつくムカつくムカつく。
しかし、ここでふと思いついた。
あれ、環境設定のタブが無い。最初に環境設定のタブは表示しないように設定した記憶がある。
ということは???????!!!!!!!

ということで、我が輩が使っているシステム管理用のPCから、プリンタを全て削除してから作ってみた。
そうるると、これまで、環境設定ボタンを押してもなぜかプリンタのプロパティが表示されていたのに、環境設定が開くようになった。

こ れ は い け る

そう思っていた時代が私にもありました。

結局、その状態で作った両面印刷用のインストーラも、実際にインストールすると両面印刷のチェックボックスがグレーになったまま。

怒り大爆発。

某所で鳥の唐揚げ定食+ご飯大盛りを食べる。

で、あまりの食べ過ぎで胃に血流が行ってしまい、睡魔に勝てず1時間ほど仮眠をしてから、もう一度取りかかった。

リフレッシュしたからか、良いアイデアが浮かんできた。
どっかにあるドライバの初期設定っぽいファイルを捨てたらどうかと。

そうしたらありました「Documents and Settings」の中のall Users の中野application settingsだっけ?各紙フォルダの中にEPSONフォルダを発見して、ムカついたドライバ名が並んでいるのを確認して全消去。
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結局は、それでも解決せずに、途方にくれつつ、同じ作業を繰り返している時に、『ドライバを削除して終了」のチェックボックスがある事に気付いた私は、すかさずそのチェックを入れて削除。

その後、プリンタドライバ自身を「ドライバ初期設定変更ユーティリティ」で片面用と両面用で作成し、
3課×2種類(片面と両面)の6つのドライバをインストールするプログラムを生成して、インストール!!

おおおおおおおおおおおおおおおおお

両面印刷のチェックボックスが復活しておる!!!!

しかし、両面用のドライバの両面印刷のチェックボックスには、チェックが入っていない。

ということで、両面印刷用と片面印刷用でインストール用exeファイルを別個に作成して、うまくいきましたとさ。

EpsonNet InstallManager うまくいかない そんな人に。

0 EpsonNet InstallManagerを使う場合は、一度も当該プリンタのドライバをインストールしていないPCを用意すると失敗しない。(余計なミスをしなくてすむ可能性が高いだけなので、プリンタドライバをきっちり削除できるなら、尚良し。)

1 「ドライバ初期設定変更ユーティリティ」と「EpsonNet InstallManager」をインストール。

2 最新版のドライバをダウンロードして、D:¥PRTとか、そういいうシンプルなところに、展開しておく。ドライバーはインストールしない事。

3 「ドライバ初期設定変更ユーティリティ」を起動し、3つ選択肢のあるメニューの一番上のドライバディスクを作成?を選ぶ。

4 2で展開したドライバを元にして、別のフォルダ(例えばDriver1(片面)、Driver2(両面)など)に独自設定のインストール用ドライバディスクを作成する。
 その際、最新版のドライバを使った方がベターだけど、添付されていたCD版だと、途中でマイクロソフトの認証を受けていないというメッセージが出ないので、スムーズ。どっちが良いか検討する事。私はメッセージはUWSCで解決しました。


5 で、そのドライバを作成中に「環境設定」とか「印刷設定」のボタンを押した時に、「環境設定」ボタンなら「環境設定」のウインドウ又はタブが開く事、「印刷設定」ボタンなら「印刷設定」のウインドウ又はボタンが開く事を確認して。
これが開かない場合は、うまくドライバが作成されません。


6 インストール後に、ドライバを削除するか聞いてくるので、必ず削除してください。
 けちってここで削除しなかったのが、私が混乱に陥った理由です。いいですか、絶対ですよ。 

7 EpsonNet InstallManagerでドライバインストール用の実行ファイルを作ります。この際に、画面下部にある「印刷設定」タブ(スクリプト情報の右にあるタブ)は、絶対に使わない事。ここで何度設定しても、正しい設定にはなりませんでした。
 何故?

8 同じ機種のプリンタごとにドライバディスク(上記4の話)の中身を変えても、全て同じドライバの設定でインストールされてしまいます。
(例)
LP01 (Driver1)
LP02 (Driver1)
LP01両面 (Driver2)
LP02両面 (Driver2)

というインストール用の実行ファイルを作っても、全て(Driver1)でインストールされてしまいます。
(例:実行結果)
LP01 (Driver1)
LP02 (Driver1)
LP01両面 (Driver1)
LP02両面 (Driver1)


このぐらいかな。

生業としてこういう仕事をしている皆さんならば、こんな事常識なんでしょうね。
私は初めてなので苦労しました。

ああ、今日の酒は美味い。