いまさらT村か、今だからこそT村か?〜種を蒔かずに、収穫はありえない〜 ― 2005/05/25 02:03
実を言うと、私は明治時代から昭和初期の頃の、いわゆる「旧字旧かな」時代の本をほとんど読んでいません。誰もが読んでいるはずだと言われた「我が輩は猫である」も、確か最初の10Pぐらいを読んで、面白みが無いのでやめてしまった記憶がある。 だから、もちろんT村も全く読んだことがない。 そんな人間に、T村を語る資格があるかどうかは別にして、読んでない、思い込みが無いからこそ、立てる視点があるのではないか?と思い、このエントリーを書いてみる。
さて、小諸のT村に関しては「いまさら」論と「今だからこそ」論があるんだとおもうのだが、それを下にまとめてみました。
- 国内の状況ということで言えば、長野県山口村(当時)の越県合併の際に、大々的に取り上げられても、大きな動きが(しないを含めて)無かった。
- 「T村で縁(ゆかり)のあるK市では…」というような、メディアへ取り上げられることが少なかった。
この時点で、地元がT村で盛り上がることは厳しい=「T村の種は尽きたのだ」と思います。
それでは、「今だからこそ」と言えるように「T村の種」を蒔く方法を考えませんか。
- 教科書でのT村の採用
- T村文学の映画・ドラマ化
これは、どちらかというと、「飛び道具」的です。NHKの大河ドラマででも、取り上げられれば、かなりの知名度アップ(というか、再認識度アップ?)が得られるでしょう。 しかし。それとは対照的になりますが、「鍬と鎌」的な地道な活動も必要でしょう。
- 読みづらい「旧字旧かな」ではなく、「新字新仮名」の文庫本をそろえておいて、現代人にもっと読んでもらうことが必要なのでは?
- 一時期流行した「マンガで読む〜???〜」(源氏物語や枕草子)シリーズのように、マンガで読むT村文学シリーズという可能性もあります。それを読んで興味があれば、原典に戻るはず。
- すでに著作権の切れたT村の作品は、インターネットで無料で読むことが出来ます。 http://www.aozora.gr.jp/ ↑T村の30作品をはじめとした、各種名作が、無料で掲載されています。 まだまだ、電子化されていない著作がたくさんあります。K市内に残されている貴重な資料もあるでしょう。市内の学校や図書館で、こういうプロジェクトに参加していくことも、児童・生徒や市民全般へのT村文学への「窓」を開くきっかけになりませんか?研究者にも役立つと思います。
それと、「いまさらT村」という発想は、日本国内に対しての視点ですよね。
最近、有名な観光地へ行くたびに強く感じるのが、中国や台湾、韓国など、近隣諸国からの旅行者の多さです。 http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?kiji=5392にも関係すると思いますが、 発展目覚しい中国や台湾、韓国などとの経済の交流は、同時に人との交流とつながります。その辺からの誘客も必要になってくると思います。
市長が、T村文学賞の授賞式で中国を訪問しています。その時の中国での感触はどうだったのか興味深いところです。一部の学生の間だけでなく、中国で、T村に人気が出ているようであれば、「今だからこそT村」として、対国外への売込み(種まき)を行なってみる価値は十分あるとおもいます。
今日蒔いて、明日収穫できるわけにはいかないですから。
K市といえば… ― 2005/05/25 17:22
このブログを読んでくれている皆さんが、我が地元「K」というキーワードで思いつくものはなんですか?
- KK園
- A山
- S崎T村
- TM高原
- NB観音
- Kそば
こんなところでしょうか? それでは、「知る人ぞ知る・K」って言ったらなんでしょ?
- レタス(本日の特選素材になったこともある)
- りんご(東信のりんごは、かなり美味しい。)
- 桃(桃の栽培を日本ではじめて行なった所)
- ワイン(千曲川沿いのA山ろく南斜面は「日本のブルゴーニュ」)
- 白土ばれいしょ(味にうるさい関西の人も納得)
- K八重紅枝垂桜(KK園にのみ存在する希少種)
こんなところでしょうか。 他にもありませんかね?あったら、どんどん追加します。
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